宝塚歌劇は専科をのぞくと花組・月組・雪組・星組・宙組の5組があります。
「日本物の雪組」「芝居の月組」などと言われますが、実際にどう違うのか気になりませんか?
5組それぞれの違いや特徴をまとめました。
花・月・雪・星の4組は戦前(昭和時代)にできていますが、宙組だけは平成時代に作られました。
1914年(大正3年)に宝塚歌劇が創設され、最初は「組」というものはありませんでした。
団員数の増加や、新たな劇場ができたことなどをきっかけに組が作られ、現在は5組があります。
「宝塚のフレッド・アステア」とも呼ばれた大浦みずきさん(60期・元花組トップスター)のころには特に「ダンスの花組」として高く評価されていました。
一方で花組は「スターを作る組」「男役の組」などとも言われ、多くの男役トップスターを輩出しています。
花組出身者が異動(組替え)した先でトップスターになることも多く、人気トップスターだった姿月あさとさん(73期・初代宙組トップスター)、瀬奈じゅんさん(78期・元月組トップスター)、望海風斗さん(89期・前雪組トップスター)なども花組の出身です。
所属する花組生は「花男」「花娘」としての意識が高いことも有名です。
男役は男役らしくかっこよくキザに、娘役は娘役らしく可憐に愛らしく……と、稽古場から髪型や服装などにも意識を配っています。
『ベルサイユのばら』『風と共に去りぬ』の初演も月組です。
「芝居の月組」と呼ばれ、特に脇役から下級生に至るまでの演技スキルの高さが評価されています。
現在も専科で活躍する汝鳥伶さん(57期)は月組出身ですし、京三紗さん(57期)も15年にわたって月組に在籍していました。
また、バイプレーヤーとして有名だった未沙のえるさん(59期・元月組・元専科)も月組の出身です。
そのため、華やかさよりも渋さ・安定感のある舞台を好むファンが多いようです。
宝塚各組の中では娘役が比較的サバサバしているのが特徴でもあります。
元月組トップ娘役の愛希れいかさん(95期)など、男役からの転向組が活躍する傾向もあるような……。
日本物の芝居が多く上演されたため、「日本物の雪組」と言われています。
雪組生自身も「日本物の雪組」に在籍しているという意識は強く、着物の着方にも慣れており、殺陣などが得意です。
また、日本物のカツラは「羽二重」と呼ばれるものをつけてからカツラをかぶるのですが、羽二重からカツラをかぶるまでの流れも雪組生はとても上手いのだそう。
一方、先々代トップスターの早霧せいなさん(87期)のころは『伯爵令嬢』『るろうに剣心』『ルパン三世』などのマンガやアニメを原作とした作品で大当たりをとっていました。
現トップスターの彩風咲奈さん(93期)も『CITY HUNTER』をお披露目公演で上演中で、これからは「アニメの雪組」と言われるようになるかも……?
戦後の1948年に労働基準法に対応するために復活し、現在まで続いています。
現在も宝塚音楽学校で演技指導をしている紫苑ゆうさん(64期・元星組トップスター)など、多くの長身でゴージャスな雰囲気の男役トップを輩出し、「貴族の星組」と称されたこともあったようです。
また、コスチューム物にも定評があり「コスチュームの星組」とも呼ばれていました。
コスチューム物である『THE SCARLET PIMPERNEL』の初演も星組でした。
現在は細やかな演技テクニックなどよりも、勢いや派手さが持ち味となっているようです。
「宙組」の名称は公募により決定しました。
他の組は戦前に創設されたのに対し、宙組はとても新しい組です。
4組を合わせたこと、比較的新しいこともあって、組カラーらしい組カラーはあまりないと言われています。
創設の経緯もあって、組替え者にとても優しい柔軟な組と言われることもあります。
歴代トップスターが長身で、トップ以外の組子も長身脚長な男役が多い傾向にあります。
和央ようかさん(74期)が男役トップ、花總まりさん(77期)が娘役トップスター時代だったころにトップコンビを中心とした大作が多く上演されました。
『鳳凰伝』『ファントム(初演)』『『NEVER SAY GOODBYE―ある愛の軌跡―』などです。
そのころから現在にいたるまでコーラスに定評があり「コーラスの宙組」と呼ばれています。
宙組が創設されたときの最初のショー『シトラスの風』は少しずつ形を変えながら何度も再演されています。
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「日本物の雪組」「芝居の月組」などと言われますが、実際にどう違うのか気になりませんか?
5組それぞれの違いや特徴をまとめました。
5組の特徴一覧
5組それぞれの現トップスターや、いつどうやって発足したのかなどを表にまとめました。花・月・雪・星の4組は戦前(昭和時代)にできていますが、宙組だけは平成時代に作られました。
1914年(大正3年)に宝塚歌劇が創設され、最初は「組」というものはありませんでした。
団員数の増加や、新たな劇場ができたことなどをきっかけに組が作られ、現在は5組があります。
花組 | 月組 | 雪組 | 星組 | 宙組 | |
創設年 | 1921年 | 1921年 | 1924年 | 1933年 | 1998年 |
初代トップスター | 高峰妙子 | 天津乙女 | 高峰妙子 | 春日野八千代 | 姿月あさと |
前トップスター | 明日海りお | 珠城りょう | 望海風斗 | 紅ゆずる | 朝夏まなと |
現トップスター | 柚香光 | 月城かなと | 彩風咲奈 | 礼真琴 | 真風涼帆 |
現トップ娘役 | 星風まどか | 海乃美月 | 朝月希和 | 舞空瞳 | 潤花 |
現組長 | 高翔みず希 | 光月るう | 奏乃はると | 美稀千種 | 寿つかさ |
現副組長 | 美風舞良 | 夏月都 | 千風カレン | 白妙なつ | 松風輝 |
イメージカラー | ピンク | 黄色 | 緑 | 青 | 紫 |
発足の経緯 | 公演数と生徒の増加により、2組に分けて誕生した | 宝塚大劇場の開場に合わせて新設 | 東京宝塚劇場の開場にそなえ開設 | 東京での通年公演を実現するため開設 | |
特色 | ダンスの花組 | 芝居の月組 | 日本物の雪組 | 貴族の星組 | コーラスの宙組 |
代表作 | Exciter!! | 風と共に去りぬ アパショナード!! |
エリザベート(初演) | THE SCARLET PIMPERNEL(初演) | シトラスの風 |
花組の特徴
最初に創設された花組は、宝塚の組の第一とされています。「宝塚のフレッド・アステア」とも呼ばれた大浦みずきさん(60期・元花組トップスター)のころには特に「ダンスの花組」として高く評価されていました。
一方で花組は「スターを作る組」「男役の組」などとも言われ、多くの男役トップスターを輩出しています。
花組出身者が異動(組替え)した先でトップスターになることも多く、人気トップスターだった姿月あさとさん(73期・初代宙組トップスター)、瀬奈じゅんさん(78期・元月組トップスター)、望海風斗さん(89期・前雪組トップスター)なども花組の出身です。
所属する花組生は「花男」「花娘」としての意識が高いことも有名です。
男役は男役らしくかっこよくキザに、娘役は娘役らしく可憐に愛らしく……と、稽古場から髪型や服装などにも意識を配っています。
月組の特徴
花組と同時に創設した月組は、もちろん伝統ある宝塚歌劇最古の組の一つです。『ベルサイユのばら』『風と共に去りぬ』の初演も月組です。
「芝居の月組」と呼ばれ、特に脇役から下級生に至るまでの演技スキルの高さが評価されています。
現在も専科で活躍する汝鳥伶さん(57期)は月組出身ですし、京三紗さん(57期)も15年にわたって月組に在籍していました。
また、バイプレーヤーとして有名だった未沙のえるさん(59期・元月組・元専科)も月組の出身です。
そのため、華やかさよりも渋さ・安定感のある舞台を好むファンが多いようです。
宝塚各組の中では娘役が比較的サバサバしているのが特徴でもあります。
元月組トップ娘役の愛希れいかさん(95期)など、男役からの転向組が活躍する傾向もあるような……。
雪組の特徴
花組・月組ができた3年後に創設された雪組。日本物の芝居が多く上演されたため、「日本物の雪組」と言われています。
雪組生自身も「日本物の雪組」に在籍しているという意識は強く、着物の着方にも慣れており、殺陣などが得意です。
また、日本物のカツラは「羽二重」と呼ばれるものをつけてからカツラをかぶるのですが、羽二重からカツラをかぶるまでの流れも雪組生はとても上手いのだそう。
一方、先々代トップスターの早霧せいなさん(87期)のころは『伯爵令嬢』『るろうに剣心』『ルパン三世』などのマンガやアニメを原作とした作品で大当たりをとっていました。
現トップスターの彩風咲奈さん(93期)も『CITY HUNTER』をお披露目公演で上演中で、これからは「アニメの雪組」と言われるようになるかも……?
星組の特徴
戦前の1933年に東京宝塚劇場の開場にそなえ創設された星組は、第二次世界大戦に関わる情勢悪化のためにいったんなくなった歴史があります。戦後の1948年に労働基準法に対応するために復活し、現在まで続いています。
現在も宝塚音楽学校で演技指導をしている紫苑ゆうさん(64期・元星組トップスター)など、多くの長身でゴージャスな雰囲気の男役トップを輩出し、「貴族の星組」と称されたこともあったようです。
また、コスチューム物にも定評があり「コスチュームの星組」とも呼ばれていました。
コスチューム物である『THE SCARLET PIMPERNEL』の初演も星組でした。
現在は細やかな演技テクニックなどよりも、勢いや派手さが持ち味となっているようです。
宙組の特徴
宙組の創設は1998年(平成10年)、4組からスターを集めて作られました。「宙組」の名称は公募により決定しました。
他の組は戦前に創設されたのに対し、宙組はとても新しい組です。
4組を合わせたこと、比較的新しいこともあって、組カラーらしい組カラーはあまりないと言われています。
創設の経緯もあって、組替え者にとても優しい柔軟な組と言われることもあります。
歴代トップスターが長身で、トップ以外の組子も長身脚長な男役が多い傾向にあります。
和央ようかさん(74期)が男役トップ、花總まりさん(77期)が娘役トップスター時代だったころにトップコンビを中心とした大作が多く上演されました。
『鳳凰伝』『ファントム(初演)』『『NEVER SAY GOODBYE―ある愛の軌跡―』などです。
そのころから現在にいたるまでコーラスに定評があり「コーラスの宙組」と呼ばれています。
宙組が創設されたときの最初のショー『シトラスの風』は少しずつ形を変えながら何度も再演されています。
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