花組の水美舞斗さん、星組の瀬央ゆりあさんが2番手とは思えない羽根でパレードに出てきたのが話題になりました。
「番手ぼかしでは?」「2番手ではなく2番めってこと?」と

歌劇団の番手のぼかし方や、番手ごまかしが行われる理由をご紹介します。


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ぼかし方①エトワール

タカラジェンヌの番手が一番わかりやすいのはパレードです。

宝塚大劇場での公演の最後にタカラジェンヌ全員が大階段を降りてきます。
後であればあるほどスターとしての序列が上で、また背負う羽根の大きさも番手によって変わります。

通常、路線スターが大階段の中央を降りてきてショーの歌を歌い継ぎます。
エトワールのあとに路線スターが若い順に降りてきて、3番手、2番手、トップ娘役、トップスターで最後というのが恒例です。

3番手のあとに降りてくる2番手が序列が上なのですが、これをわかりにくくするためにエトワールを利用するときがあります。
あえて3番手スターをエトワールとして起用して、エトワールと2番手男役のどちらが上かわかりにくくするという方法です。

パレードの最初に美声を響かせるエトワールは歌の得意な娘役が務めることが多いですが、ときにトップ娘役がやることもあります。
番手外の役をつけることで、番手をわかりにくくしてしまう手法ですね。

ぼかし方②羽根の大きさ

2番手羽根というのを知っていますか?
トップスターの背負う大羽根よりやや小ぶりの大きさの羽根で、キジ羽根はついていないことがほとんどです。しっぽのようなナイアガラもなし。
羽根のサイズはトップ娘役とほぼ同じ大きさです。

2番手羽根は「ついに○○ちゃんが2番手になったのね」とファンが感動する2番手の証です。

この羽根を背負わせず、3番手羽根や肩掛け羽根などで大階段を降りると「まだ2番手ではないのでは……」とファンがやきもきすることに。
先日の花組公演のように、3番手スターと同じ羽根だった場合は劇場の雰囲気が暗くなったり……。

ただし、公演によってはトップスター以外は大羽根を背負わないこともあります。(『エリザベート』など)

ぼかし方③羽根の形

トップスターや2番手男役が背負う羽根は、丸々とした円形に近いものです。
しかし、先日星組で瀬央ゆりあさんが背負ったのは片翼のようなかたちの羽根でした。

トップ娘役の舞空瞳さん(102期)とおそろいのような形でかっこよかったです。
けれど、いつもの2番手羽根との違いは明らかでした。

また、瀬央ゆりあさんと舞空瞳さんの間に、退団する娘役スターの音波みのりさん(91期)が降りてきました。
音波さんは歌はありませんでしたが、瀬央さんを先に下ろしたという点に劇団の意思を感じます……💦

番手ぼかしや番手ごまかしが必要なわけ

宝塚歌劇団に入団しても全員がスターになれるわけではありません。
中には「将来トップスターにしたい歌劇団の本命は現在の3番手」ということもあります。
そうなると2番手男役と3番手男役の序列がややこしいことに……。

トップスター⇒2番手男役⇒3番手男役の順でトップに就任させるのが一番混乱しない人事。
でも、そうも上手くいかないこともあるようです。

そんなときに劇団がよく行うのが「番手ぼかし」や「番手ごまかし」です。
2番手と3番手のうちどちらが上位なのかはっきりわからないようにしておきます。
2番手男役のファンにとってはモヤモヤする人事です💦
でも3番手が2番手を抜くわけではないので、2番手のメンツを保てると言うこともできます。

花組の現在のトップスターは柚香光さん(95期)、2番手は水美舞斗さん(95期)。3番手は永久輝せあさん(97期)です。
永久輝せあさんはVISAカードがスポンサーについていて、将来のトップスターが間違いないと言われています。

星組のトップスターは礼真琴さん(95期)。その次は瀬央ゆりあさん(95期)ですが、現在月組の暁千星さん(98期)が組替えしてくることが発表されています。
暁千星さんは98期の入団首席で、親御さんもスポーツ選手と話題性も充分。入団したときから将来のトップと目されていました。

また、過去には水夏希さん(79期)トップ時代の2番手が彩吹真央さん(80期)、3番手が音月桂さん(84期)でした。このときも番手ごまかしらしいことがよく行われていたと思います。
音月桂さんもVISAのキャンペーンガールでした。
音月さんは歌が得意だったこともあり、3連続で大劇場のエトワールを務めていましたよ。

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