宝塚歌劇89期生が生んだトップスターといえば雪組・望海風斗さんと元花組・明日海りおさんです。
この2人は宝塚音楽学校時代から仲良しで、今も愛と信頼がつまっています。

望海風斗さんと明日海りおさんの2人の軌跡を追いました。

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同室だった宝塚音楽学校時代

望海風斗さんと明日海りおさんは宝塚音楽学校の予科時代、寮で同室でした
のちにトップスターになる2人が同室だったというのは運命的ですね。

同じ曲を聞きながら寝ていたとか、
1人が歌い出すと歌い継いでしまって止まらないとか、
仲良しエピソードに事欠かない2人です。

寮で隣の部屋だったのは七海ひろきさん(元星組男役)。
初めて2人を見たとき

(なんじゃ、この綺麗な二人組は!!アイドルユニットか!?)

と心の中で叫んだみたい……気持ち、わかりますよね!

予科生のとき本科生と本科生全員のお名前とお掃除場所のポジションを覚える必要があります。
必死に覚える望海さんの姿に励まされ、明日海さんも頑張りました。
おかげで、全員の名前を覚えたかのチェックのときは、望海さんが最初に、明日海さんが2番目にクリアできたそうですよ。

悩みがあったりケンカしたりがあったとき、寮の2人の部屋に駆け込んでくる人がいたそうです。
望海さんも明日海さんも真面目だったので討論したりしていたのだとか。
きっと、同期生からも信頼されていた2人だったのでしょう。

また、望海さんと明日海さんは、音楽学校の本科生のときは演劇、バレエ、声楽、三味線が一緒のクラスで並んでいたそう。
本名での出席番号が近いからかもしれませんね。

初舞台とPOND’S

同期生全員いっしょに舞台に立つ初舞台は特別なもの。
初舞台ロケットで一緒に踊ったあとは各組に散らばるからです。
組配属後は、タカラヅカスペシャルなどの特別な公演以外では同じ舞台に立つことはなくなります。

2人の初舞台は月組大劇場公演『華の宝塚風土記』『シニョール・ドン・ファン』です。
望海風斗さんと明日海りおさんは、天使をイメージした可愛い衣装でロケットを踊りました。

美弥るりかさん(元月組男役)と明日海さん、望海さんは同じ場所で着替えていたそう。
靴を履くときにカイワレ大根みたいな頭の飾りが絡まってしまうことがよくあったみたいです。
絡まってる当人は大変だったに違いありませんが、想像すると可愛い~💕

研究科8年目のとき(2010年)、望海風斗さんと明日海りおさんを含む89期生で「POND’S×宝塚歌劇キャンペーン」に参加しました。

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【ORICON NEWS https://www.oricon.co.jp/news/81125/photo/2/より】

今とメイクの流行が違う!


花組で同組同期に

初舞台がすむと89期生は5組に配属されました。

ご存じのとおり、望海風斗さんは花組で、明日海りおさんは月組で活躍していました。
が、2013年、望海さんと明日海さんが花組で再会します。
明日海さんが花組に組替えしてきたからです。

当時、すでに明日海りおさんは月組で「準トップスター」という特殊なポジションに就いていました。
準トップスターは2番手以上トップ以下といった感じのポジションで、月組大劇場公演『ロミオとジュリエット』で主演も経験しています。
(そのときの月組トップスターは87期の龍真咲さん)
しかも明日海さんはVISAカードのイメージキャラクターもしていたので、トップになるのは誰の目にも確実でした。

ファンは当然ざわつきました。

望海風斗さんの特別なファンでなくても、

「将来トップになることが確実な明日海さんが花組にやってくるということは、望海さんはトップになれないということ?」

と不安になりました。

トップになるかどうかはともかく、月組準トップスターの明日海さんのほうが当時の望海さんより格上です。
それも、元からの花組ファンにとっては微妙なところでした。

ファンの不安や複雑な気持ち、周囲の気を遣う雰囲気は望海さんも感じていたようです。
花組内でも、明日海りおさんの異動に複雑な感情をもつジェンヌさんがいた……という噂を聞いたことがあります💦

でも望海さん自身は、仲の良い明日海さんが花組にきて嬉しかったそうです!

明日海さんがやってくる前(『オーシャンズ11』のころです)、望海さんは花組に同期がいない状態でした。

一度同期がいなくなって同期の大切さに気付いた。そのときにさゆみちゃんがきて嬉しくて元気になった」と望海さんは語っています。

2014年に明日海りおさんが花組トップに就任。

望海風斗さんは、
プレお披露目の『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』ではアンドレ役を、
大劇場お披露目公演の『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』ではルイジ・ルキーニ役を演じ、
そして100周年の宝塚大運動会。

花組トップスターなりたての明日海さんを支えてから望海さんは雪組に組替えしました。

望海風斗さんと明日海りおさんの似てるとこ

望海さんと明日海さんは

「服がよくかぶる」
「クローゼットに同じ服がある」

と宝塚スカイステージの番組「Brilliant Dreams」で言っていました。

男役同士だとどうしても服を買うお店が重なりそうですが、好みもきっと似てるんでしょうね。

好きな作品、好きなツボとかも似ているそうですよ。
お2人とも宝塚受験生時代の『BLUE MOON BLUE』などが好きですよね。

宝塚スカイステージの「スミレCafe」でのトークでは

望海 「ゆるいな~」
明日海「私じゃなかったらだいもんこんなにユルくなんない
望海 「でもね、そうかもしれない」
明日海「もっとちゃんとやるもんね」
望海 「人によって私変わっちゃうんだ」

と気を許せる同士なのがわかる話し方でした♥

望海さんが雪組トップ決定したとき

2014年の終わりごろ、望海風斗さんは雪組に組替えしました。
雪組トップを見据えての組替えだろうとファンの想像どおり、望海風斗さんは雪組トップスターに決定。
早霧せいなさん(87期)の後を継ぐことになりました。

雪組トップが内定したとき、望海さんは明日海さんに「ちょっといいかな」と声を掛けたそうです。
その瞬間、明日海さんは吉報を察し、2人でそのまま無言で抱き合ったそうです。

望海さんより先にトップとして活躍中の明日海さんは、「おめでとう、という気持ちと応援の思いが込み上げて。体だけは大事に」という気持ちで望海さんを抱きしめたのだとか。

明日海りおさんの退団千秋楽で

花組トップスター・明日海りおさんが退団するときの話です。
宝塚大劇場の千秋楽でお花を渡したのは望海風斗さんでした。
望海さんは「(退団する)次は自分なんだ」との思いで明日海さんを見つめていたそうですよ。

花束を渡すとき、

生まれ変わっても、また一緒にやろうね

と明日海さんに告げたそうです。

大の宝塚ファンのふたり、生まれ変わってもまた宝塚に入団してトップになってくれるに違いありません。

OGになっても仲良し

明日海さんが退団後も、同期の望海さんについてインタビューで話すことがしばしば。
宝塚音楽学校時代から縁の深い望海風斗さんと明日海りおさんの仲良しぶりが伝わってきます。

なかでもライブドアニュースのインタビューはファンを悶絶させてくれました!
だいもん(望海風斗さんの愛称)は…本当に誰よりも真面目で、でもデリケートな部分も持っていて。すごいしっかりしてますけど、ナイーブな一面がやっぱりあるんですよ。
なんだろう…私の方がちょっと年下なんですけど、性格的には私よりずっと「女子」なタイプなんです、だいもんは。
宝塚という場所で同じ仲間として、ひとりの人間が大人になるまでの期間を一緒に過ごしてきたので、そんな繊細な彼女がいま宝塚の柱として活躍しているのを見ると、本当に大好きだなあと感じますし、すごいなと思います。

望海さんのことを誰よりも知ってるのは私、みたいな感じがしたのは私だけでしょうか!?

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